……死にたく、なかったなぁ。

その他にも、クラスメイトやたくさんの人が線香を立てた。

すると、そこに一人の男の子が線香を立てる。



「優空……」



彼は優しく、悲しそうに名前を呼ぶ。


優空は抱きしめられたニコから離れると、一気に彼に釘付けになった。



「ニコさん……。私あの人知ってる」


そう言って彼に指をさす。



「優空と同じ制服だし……友達じゃないの?」


友達?そうだったかな……。