倒れていた3人を置いて、追いかけていた。

「待ってー!!」

でもその人は待つはずもなく、どんどん走っていく。壁も焼けて天井も落ちてくる中、私は夢中だった。犯人を捕まえることに。

『お姉さん!?』

そんな声も無視して、ただただ私は追いかけていた。出口の向こう側には、同じような格好した人たちが3人ほど立っていた。このままいけば、4人みんな捕まえられる!!

そんな思いが相手に伝わってしまったのか、出口に一番近い部屋に閉じこもった。

ヤバい!!この部屋爆発する。私はそこで立ち止まってしまった。すると、さっきの男の子が私の手を引いて、出口まで走り抜けた。私たちが出口から出たころ、男のいた部屋は爆発して木っ端微塵となってしまった。