そんな希望に燃え今日は生徒会室に向かう前に図書室に寄って参考書を借りようと思う。

ガララッ
「失礼します」


図書室と言ってもやけに静かだな。
図書室には誰もいないのか

少し安心しつつ参考書を探す。
奥の方の棚に行くと
机に突っ伏してる人影が見えた。

「ん...」

なぜこんな時間に図書室で寝ている奴がいるんだ。
さっき授業が終わって私はすぐに来たのに。
さては、サボりか...

ここは起こして説教だな。

「おい、起きろ!」
バシッ

「んー....」

「起きろ!!」
バシッバシッ

「....」

「起きたか?」

「zzz」

「起きろって言ってんだろ!」
バシィッ

「......」

やっと起き上がり目が覚めたみたいだ。

「おい、学年とクラスあと名前を言え。」

「....3ー1、藤原玲生」

!?
図書室には藤原がいるのを忘れてた

「.....いつから寝ている?」

「んー、昼休みからの記憶がない」

「昼休みからか...」

「11時くらいまでは本読んでたのにな」

おい、それって
朝からずっとここでサボってたってことか!?

「藤原、いつからここにいる!」

「んー、朝登校してから。
ココ最近ずっとそうだけど」

「藤原.....」
ふつふつと怒りがこみ上げてくる

「もういい?
本の続き読みたいんだけど。」

「あのな!!お前は学校に何しに来てんだ!!」

「読書」

即答.....!

「もういい、とりあえずこれは報告対象だから先生には報告させてもらう。
明日からは授業をしっかり受けてもらうからな!」

「なんでそんな権限があるの?」

「私が、生徒会長だからだ!!」

「え、生徒会長って榎本真白?」

....初対面でフルネーム呼び捨てって

あーもうこんな時間だ。

「悪いが時間が無いのでこれで失礼する。藤原もすぐに帰れ。」

「もう17時か。
そろそろ帰ろ」

ガララッ

「ふーっ」
まさかこんな所で会うとはな。

「それにしても何の本読んでたんだろう。」

机に置きっぱなしの本をめくってみる。

「.....!」

これ、私の好きなゲームの攻略本だ。
学校の図書室にこんな本置いてるはずないし
私物かな。

まぁ、学業に関係ないものは持ち込み禁止だしとりあえず預かっておこう。

「明日、説教がてら返そう。」

ガララッ

私も急ぎ足で図書室を出て生徒会室へ向かう。