そして今日は翔の誕生日です。



翔より早く起きて私は翔を起こしに部屋へ向かう。



「か、翔起きて」



し、しぶとい…。



翔は朝が弱いからなかなか起きない。



体をゆらゆらと揺らしてみるけれど



「ん~」



と言って全く起きる様子がない。



「翔!おき…わっ!」



いきなりグイッと腕を引っ張られて布団の中に引きずり込まれる。



翔からいい匂いがする。



「おはよ」



「お、おはようっ…!」