「私たちより付き合ったの早かったじゃん」



「でででも!!」



翔はそんなことしないし…



むしろそんなことするようには…



いやまてよ。



なんか一度だけそんな雰囲気になったような…。



忘れた。




「明日は旦那の誕生日だしそろそろかもね♡」



「ちょ、やめてよ…」



「狼になった彼氏。かっこいいよ。」



ニヤッと笑った杏里。



その杏里の顔が帰ってから離れなかった。