「は、はやいなぁ…」



ポツリとそうつぶやくと



杏里は目を見開いてびっくりしたような顔をした。



「え、もしかしてことね」



「な、なに?」



「まだなの?」



「ぎゃーーーー!」



「ちょ、うるさいから!」



私と翔がそんなことっ…!!



キスだけでも恥ずかしいのにそれ以上なんて。



考えたこともなかったよ。