「ほんとに可愛い。」
「大翔君は、女の子慣れしてるんでしょ。
だから、そんなことばっかり言えるんだよね?」
「そんなことないよ!可愛いとか好きとかは
本当に思ってる時しか言わないよ?」
って言ってる、大翔君がやけに笑顔だから信用出来ない。
「一口ちょうだい!」
「自分で食べてくれるなら、どうぞ?」
「厳しいなぁ。食べるけど」
そう言いつつ、大翔君は私の手を操って食べた。
「んま!俺のも食う?」
「…食べる」
大翔君がステーキを私の口に運んでくれた。
大翔君に親指を立てる。
お店を出ると、太陽の位置が真上になってた。
「よし。最後は、やっぱり観覧車だ」
観覧車は意外とすぐに乗れた。
小さな部屋に2人で外を眺める。
だんだん人が、建物が小さくなっていく。