翌日、私は学校を休んだ。


一時間目が終わる頃、花恋から連絡が来てた。

【どうした?学校休むなんて、珍しいから心配してる。

今日、部活終わってからでよかったら、優衣の家に行ってもいい? 花恋】


私はすぐに返信した。

【ただの風邪だから大丈夫!

うつったら困るし、今日は来ない方がいいよ〜 優衣】

風邪なんて嘘。

ただ、1人になりたいだけ。

恭介君にも、会いたくなかったし。


ブーブー。

電話…?

画面には『城崎大翔』の文字。

…なんとなく、電話に出てしまった。

「もしもし…」

《優衣ちゃん?ちゃんと学校行けてる?》

「あ、いや…今日は、行ってない」

《だと思った〜。遥さんに頼んで今日、休みもらったんだ。

優衣ちゃんと居るために!だから、家から出てきてくれない?》

「まだパジャマだし…それに学校休んじゃってるし…」

《えぇ。じゃあ、俺のことずっと家の前で待たせとくの?》