「俺の顔に、なんかついてる?そんなにじっと見つめて」
「い、いえ!」
私が思ってたことなんて、言えない。
言ったら、ノってきそうだし。
「あ、そうそう。優衣ちゃんって、恭介と同じ高校?」
「え?恭介君のこと知ってるの?」
「俺の親友みたいなもん。あいつは、どう思ってんだか知らねーけど」
恭介君の、親友…
「まぁ俺が今、遥さんの所で働いてるとは、知らないだろうけどな」
ニカッと笑った大翔君は、デニッシュをまた食べた。
「あー。食った食った!このあとの予定は?」
「んー…」
なにかあったかな?ない、と思うけど…
「ないなら、ちょっと買い物付き合ってくんない?」
「え?」
「いいからいいから!」
強引に連れていかれる。
遥のとこで働いてるし、安心できると思うから、
なんとなくあまり警戒してない。