「着いたー…めっちゃ並んでるね。」

「う、うん。」

大人しく並ぼうとすると、

「あれー?あなたこの前私の髪の毛やってくれた人?」

そう声が聞こえた。

「あ!そうです!どうも。

えっと…ここの従業員なんですか?」

「あ、ううん。あたしはね、ここのオーナーなの。

あ、そんなことより、入って!

あなたたちの分の席くらい確保できるから」

「まじすか?やったね、優衣ちゃん!」


大翔君は、私に満面の笑みでピースしてきた。

私たちは、お店に入らせてもらって、席まで確保してもらった。


「優衣ちゃんどれにする?俺のイメージだと、優衣ちゃんは甘いのが好きそう。」

「うん、好き!えっとねー。わー、迷う。
ホットケーキもいいし、デニッシュとクレープも迷う…」

メニューに乗ってる写真を見る限り、全部美味しそう。

ホットケーキは、生クリームがいっぱい。

そこには甘いベリーのソースがたっぷり。

考えただけで、お腹空いちゃう。