「優衣。ちょっと一緒に自販行かない?」

「あ、うん」

教室から出て、花恋と自販に行く。


「優衣、藤崎となんかあった?」

「えっ?」

急に聞かれて、声が裏返る。

「だって、最近なにも話してないし。 何かあったのかなって」

「…あった。」

「やっぱねー。で?なにがあったの?」


愛海さんのことを話した。

「その愛海って人がまず、誰なのかわからないと話にならないね。

藤崎も、それ話そうとしてるんじゃない?

気にしないで、話してみたらいいじゃん」

「そうだよね…頑張る」


ーーー放課後

「優衣。」

恭介君が靴箱の前で、待ってた。

「話したいことある」

となりで恭介君が歩いてる。

前だったら、こんな嬉しいことないって思ってたけど、

いまはすごい緊張してる。

なにを言い出されるのか、怖かった。