手紙ととげに来るってことは、同じクラスか。

よし。

「おまえ、名前は?」

「あ、中武優衣…です」

中武優衣、ね。

「ん。覚えとく。藤崎恭介。」

やけに堅苦しい言葉遣い、さん付けをやめさせた。

いつもはそんなことまで強要しないのに。

なんで、そんなことまで…。


学校に登校してみたら、相変わらず女は寄ってくるし。

めんどくせえ。

翔に寄ってろっつーの。

俺には寄ってくんな。


そう思いながら、教室に入る。

俺の方を、珍しそうに見る優衣の姿。

馬鹿みたいな顔して…