急遽、放課後、恭介君とバトン渡す練習することになった。

恭介君にバトン渡そうとするんだけど…

「藤崎~走り出すの速すぎ!」

そう。恭介君の足が速くて、全然渡せない。

「ご、ごめんね。恭介君。」

「いいから。やるぞ」


体育祭までの放課後を、リレーの練習に費やした。


とうとう本番になってしまった。

「花恋…どうしよう。走ってる間に転んだりして…

そうしたら、みんなに迷惑かけちゃう。」

「もー!優衣は心配しすぎなの!」

花恋は、失敗しても誰も攻めないよって言ってくれたけど。

私は、みんなに任されてる側だし…責任重大。

緊張が止まらないよ。

「おい」

「きょ、恭介君。」

緊張しっぱなしの私の前に来たのは、恭介君。