何を話すでもなく、ただ手を繋いでいた。

「恭介君、手大きいね」

「あ?まぁな」

「…一緒に住むのって、難しいよね?」


なんの前触れもなく、その質問が来た。
正直焦った。

「やっぱり色々大変だもんね〜。」


俺が返事をする前に話を流される。
俺だって、出来ることなら一緒に住みたいけど…


そんなん、まだ心の準備がないとできない。

っていうのを素直に言えたら一番いいんだけどな…



ーーーーー現在に戻る。


俺達は食べ終わって、駅をふらふら歩く。

まぁ、俺には計画がちゃんとあるんだけどな。


「次どこ行くの?」


もう辺りは真っ暗。

このあと一体どこに行くのか。


別にここが言い訳じゃないけど…あえて選んだ。