「そうだな。」


ーーー話は卒業式辺りまで戻り


卒業式3日前。

3年生は、自由登校になって、来ないやつがほとんどだった。

俺も本当は行かないつもりだったけど。


「恭介君、自由登校でも来るよね?」

「は?行かないけど?」

「えぇ!なんで?来てよ。もう学校で会えるのほんとにないんだよ?」

優衣の懇願で行くことにした。
篠山や翔も同じく。


でも今じゃ、行って良かったと思ってる。

放課後、帰ってもすることないからって4人で教室に残ってた日があった。

「体育祭とかもっかいやりたい〜」

翔の馬鹿みたいな言葉で場が緩くなる。


翔のその一言で、思い出話が始まる。



いい加減思い出が尽きた頃。

「あたしたち、大学入学したら…同居するんだよね〜」

篠山からの意外な言葉で、俺と優衣はマジで驚く。

「えぇ!ふたりが!?え、えぇー!?」

「優衣ちゃん驚きすぎ〜」