最近、自分から握ってくるようになった。
嬉しすぎて、にやけるのを我慢するのが大変。
2人で、最近出来たばかりのカフェに来た。
「うわぁ。なんか甘い香りするね?」
ニコニコして俺に聞いてくる。
こいつほんとに、甘いの好きだよな。
俺は適当に決めたけど、優衣は決めるのが遅い。
女は決めるのが遅いとかいうけど、特に優衣の場合は例外的に遅い。
両方頼めばいいのに、どちらかにしようとしてるから遅い。
「どーしよー。」
「両方頼めばいんだよばーか」
俺は優衣が迷ってた二つとも、店員に頼んだ。
「あぁ。もー!今ダイエットしてるのに。」
は?ダイエット?
優衣が?
思わず困った顔になってしまった。
「何言ってんの?お前これ以上細くなってどうすんの?
死ぬぞ?優衣は今のままでいい。」
俺がちょっとそういうだけで落ち込む。
なんですぐしょぼくれるんだよ。
「俺は今のお前が好きだから、いいんだよ。ばーか」