【恭介 side】


あるのか…ないのか…?!



俺はドキドキしながら、たくさんある数字を眺めてた。

センター試験で、受かったやつの番号が記されてる紙に、

俺の番号がないか、確認。


いや、あるだろうけど。

なかったら、俺あいつに顔見せられねーし。


って思ってすぐに見つけた。


「あっ。た。」

合格してるのを確認して、書類を受け取って。

学校を出た。


「あ、恭介君!」

妙に明るくて、笑顔の優衣が目の前にいる。

「受かってたでしょ?」

当然のごとく聞いてくる優衣。

ちょっといじめてやろ。


「いや…その…」

「え!!ダメだった…?空気読めなくてごめん。」

思った通りの反応に、笑いがこみ上げてくる。

「クッ…ククク。プハッ。嘘だよ嘘!受かってるっつーの!」