「わ、私を?え、えぇ?」

「はぁ…戻ってくれてよかった。」

「だって、私はずっと恭介君のそばにいるから…」


恭介君は私をじっとみる。

「呼吸器付けてなかったら、キスしてた」

そう。私はまだ呼吸器を付けていた。

私だって、外したいよ。

ちゃんと話したいし。


「クリスマス、遊べないね…」

正直、それが一番嫌だった。

クリスマスだけでも一緒に遊ぼうと思って、バイトは入れないで、プレゼントも用意して。

はぁ…

「なんて顔してんだよ。」

恭介君は、笑ってた。

「お前、俺と居る日はクリスマスだけなの?
違うだろ。ずっといるんだろ?」

…笑ってる。

恭介君の笑ってる顔が、私はなにより好き。

かっこいいのも。かわいいのも。含めて全部好き。


「うんっ」

恭介君の手をぎゅっと握って応える。


生きてて…良かった。