嬉しくて、少し笑っちゃった。

「ううん。勉強してた?」

《してない》

「そっか。最近はちゃんとご飯食べてる?」

《コンビニ》

「体調管理しなきゃね」

そんな他愛もない会話をしてると、急に女性の悲鳴が聞こえてきた。

「キャーーー!!!」

「誰か!この人止めてー!!!」


私はその声に反応して、振り向く。

なんの事件なんだろう。怖い。


《優衣、今の悲鳴…》

「なんだろう。わからないけど、騒ぎが起きてるみたい」

《お前今すぐそこから離れろ。俺が迎えに行く》

「うん。でも、もう帰るから…」


その言葉とともに、私はお腹あたりに衝撃を感じた。

な、なに?何が起きたの?


目の前が白くなっていく。

お腹あたりの痛みが、今なんなのかわかった。

刺されたんだ、私。


痛い…