「本当に、あの人とは何も無いの?」

「な、ないですよっ。友達ですっ」

牧野さんにも、そんなこと聞かれるなんて。

恭介君が、私となんか…


あー、ドキドキするなぁ。

どんな髪型になるんだろう。

遥の腕は一流だから、きっとかっこよくなるし。

見たいけど、見ようとすると

「優衣はまだ来ちゃダメ!」

と、遥に怒られる。

仕方なく座って、携帯や雑誌を見てた。



1時間半くらい経って


「ちょっと〜!牧野〜!」

遥の声が聞こえる。牧野さんは、小走りで向かう。

どうしたんだろう。


あ、牧野さん戻ってきた。

「なにかあったんですか?」

「なんかねー、もう終わったんだけど。

あの子、優衣ちゃんの前に行きたくないって言い張って…」

わ、私、なにかした!?

どうしよう。帰った方がいいのかな…


「いいからっ。さっさと行けって!」

遥に無理矢理押されて、やっときた。

恭介君は、少し照れながら前に出てきた。