あ。でも、恭介君や翔君が頷くのかな。


ていうか、小さい声で話そうよ。

ほかの先生とか生徒にバレたら、堀先生どうなるの?

「そーだな。いいぞ」

「じゃ、土曜日は?」

「わかった。13時に来てくれ。じゃーな」

考えてる間に、どんどん話進んでるし。



「よかったじゃん!これで聞けるね?」

「うん。恭介君たち行ってくれるのかな?」

「まぁ、平気でしょ」


花恋は何の心配もなく、そう言う。

私と花恋は昼休みに、2人に聞いてみる。


「はぁ?なんで俺らがあいつの家に?」

翔君は反対らしい。
たしかに、翔君からしたらなんで?ってなるのも、当然。

「それは、さっき言ったとおりで。
あの人に聞きたいことあるからだって。

翔が行かなくても、あたしは行くよ」

「…なんでそうなるんだよ。お前らだけで行かせるわけねーじゃん」

翔君は渋々という感じで了解してくれた。


「恭介君は…?」

「わざわざあいつに聞きたいことってなに?」

「堀先生の家族のこと」