翌日の土曜日。
髪の毛を切りに行く恭介君に付き合う。
き、緊張する…
2人だけで行くことになったし。
結構唐突だし。
でも、髪の毛切りに行くだけだし…
なに話したらいいの。
「あ、恭介君!」
恭介君が、約束の時間丁度に駅についた。
「悪いな」
「う、ううん。平気だからっ」
普通に、普通に。
「駅前にある、大きな美容院知ってる?」
「まぁ。ニュースとかでもやってるくらいだし。
そこに行くのか?」
「そう!」
「あそこ、予約が来年まで埋まってるって聞きたけど?」
「そこは、大丈夫!」
そう。あの大きな美容院に行くのは、久しぶり。
恭介君は、不思議そうな顔してたけどちゃんと付いてきてくれる。