多分ちょっと失敗したらしい。

表情が暗い。

失敗したなんて、飯見ただけじゃ俺にはわかんねーから、

落ち込むことないんだけどな。


1口食べると、ほんとに美味しかった。

こいつがずっと作ってくれたらいいのに。


｢うんま！｣

｢ほんと？よかった〜｣


安心したように、笑ってる優衣。

ずっと見てられるのか。これから。

俺は、いつからこんなに…こいつを好きになってたんだよ。


｢恭介君はかっこいい｣

｢なんだよ急に。｣

｢恭介君の周りに集まってる女の子が、いつも言ってた。

たしかに、その通りだよねって。何度も思ってた。｣

やっぱ、あいつらに言われるより、優衣に言われるのが好きだ。


｢でもほんとはあの子達のじゃなくて、私のかっこいいを聞いて欲しかったの…

って言ったら、気持ち悪いよね？｣


照れてるって言うか、苦笑いで俺を見る優衣。