それは…?


「恭介君が好き」

その言葉で初めて、告白だと認識した。

優衣は、俺の顔を見つめて言う。

泣いたあとの、潤った瞳。

薄いピンクの頬。

鮮やかな赤い唇。


全てを奪いたくなるその顔で、俺を見るな。

「えっと…あの。」

「好きだよ。優衣が好きだ。」


「よかった〜。やっと言えたの。色々と」


優衣がふわっと笑顔になった。

「…私、変な顔してる?」

俺があまりにも見つめすぎて、優衣は不思議がる。

「…ありがとな。」

とりあえず頭をなでといた。

なんかしないと、どうにかなりそうだ。


「帰ろう?美味しいご飯、作るね!」

「…うん」


俺達は家に帰った。


優衣は、この前の昼に言ってたハンバーグを作ってくれた。