「だー。さすがにきつかった〜」

「やっと終わった解放。」

翔君と花恋は、教室で唸ってた。

教室は、クーラーが結構効いてて、涼しかった。


「てか、藤崎。なんなの?その頭。」

花恋が不機嫌そうに言う。

「あ?んだよ頭って」

頭って、なんのこと?

「俺も!ずっと気になってた。お前なめてんの?」

翔君まで。恭介君の頭、何がおかしいの?


「「暑苦しい!」」

2人とも口を揃えて言った。

言われてみれば、髪が長い。


「うるせーなー。切る暇ねーんだよ」

「嘘つくな!ずっと寝てるくせに」

「さっさと切りなって」

髪の毛切るのかぁ…

私はしばらく切ってないなー。

あ。そうだっ。

「恭介君。髪の毛切るなら、いいところ知ってるから…紹介しようか?」

「優衣ちゃん、ナイスっ!」

「明日丁度土曜日だし、切りに行ったら?」


恭介君は、頭をワシャワシャして「わかったよ」と言ってきた。