恭介君の誕生日の三日前。

「恭介君」

金曜日の放課後、いつも通り…というか、一緒に帰ってる。


「ん?」

「明後日、なにしてる?」

「家で寝てる。いつもだけど。」

寝てるの。あなたの誕生日ですけど!!

「なんで?」

恭介君は何も気づいてなさそうに、聞いてくる。

怒られるの承知で、急に押しかけて誕生日祝います!

なんて言えるはずもなくて。

「気になっただけ!」

「なんだそれ」

不思議がられるのもしょうがない。

でも、私の意図は気づかれてないはず。


その後すぐ分かれて、家に帰った。