周りからはクスクスと笑い声。


その頃クラスの中心にいた女子にしてやられた。

初めからあたしには友達なんていなかった。


あたしは1人。

それなのに、幼馴染の翔。

あいつはいつもみんなに囲まれてた。


男子にも、女子にも好かれる。


あたしは、なんで好かれない?


「おーい。そこ、邪魔。」

一人の男子に突き飛ばされてよろける。

そのあたしを受け止めたのは、翔。


「お前、女子にそんなことしてんと、嫌われるぞ。

あ、お前はそもそも顔がダメか」


翔はバカにするような言い方で、男子を挑発。

その言葉に、女子はニヤニヤしながらその男子を見る。

多分恥ずかしくなったのか、その場から逃げるようにして居なくなった。


その後、翔が先生と揉めたって言うのは高校に入ってから聞いた。