「縁切ったって、どういう」
「俺は一途だって事」
「調子乗るなばか。もう帰る!」
え。嘘、やばい!
って思った時には、花恋と目が合ってた。
「優衣…藤崎」
翔君も来て、目を丸くしてた。
「お前ら盗み聞きかよ〜」
「ち、違う!恭介君が企てて…」
「まー、いいよいいよ。優衣ちゃんも、花恋のこと気にしてたでしょ?
後日ゆっくり二人の友情を深めてね」
翔君はにっこりにっこり笑ってきた。
とりあえず、私も笑っとく。
その後花恋を見ると、少し恥ずかしそうにしてた。
「…優衣にも、ちゃんと話すから。絶対。」
そう言って、花恋たちは帰っちゃった。
「恭介君…ありがとう」
「なんで?」
「色々と」
私は歩き出した。
帰り道も。自分の道も。
本音で話せるって、相当凄いことだって思った。
私も、本音を大事にしていこ。