「告白は出来なくても、プレゼントくらいはあげな!」

「う、うん。でも何あげたらいいの?」

「んー。あんたから貰うならなんだって嬉しいよ、きっと」

ニコニコしながら言われても…


恭介君の好きなものとかリサーチしなきゃ。



翌日学校に行くと、珍しく翔君の周りには1人も女の子がいなかった。

なにかあったのかな。


「よ!翔。あんた最近顔しんでるね」

花恋が、翔君の肩を叩いてそう言う。


「誰のせいだと思ってんだよ」

え?翔君なんか、怒ってる?

「そんなん知らないわよ。てかそこあたしの…」

「席」って言おうとしたんだと思うけど、思わぬ事で遮れた。

私は思わず目を隠す。


だって…

翔君は、花恋にキスをした。

美男美女なだけあって、絵にはなるけど恥ずかしくてみてられない。

「お前のせいだよ。ちょっと考えればわかることだろ」

花恋は、いつもと違って少し動揺してた。