「あのねぇ…」
「はい君たち〜。女子高生を困らせるな〜」
花恋が文句を言おうとした瞬間に現れたのは、堀先生。
いつもはバッチリスーツなのに、今日は砕けた格好。
「どうせお前もこの子達と撮りたいだけだろ?」
あ。この人はたぶん、先生を高校生と勘違いしてる。
まぁそれも仕方ないけど。
「いやいや、俺こいつら守る立場よ?教師としてな!
はい。撮影禁止!他あたりな〜!」
男子たちは諦めて、帰っていった。
「君たちも苦労するなぁ〜。てか、そんな格好してるからだな。」
私たちをまじまじと見る。
「そんな変態な目で見るな。」
花恋はそう言い放つ。
「助けてやったのには感謝しろ、ばか」
そう言って、花恋の頭を小突く。
何はともあれ、助かったと言うべき。