「はい?」

思わず聞き返してしまう。好きなタイプ?

「一途で清楚が好きなんだって」

「へぇ~」

軽く流すと「あんたみたいな子が好きだとも言ってた」と言われる。

「なんで私?私清楚なのかな?」

「清楚でしょ。振る舞いとか?髪の毛だけなら、あたしの方が清楚っぽいけどね」

最後の言葉にウィンクを添えて伝えられる。


女子の私ですらときめく。恐ろしい。



「じゃ、また明日~」

花恋と別れて一人で帰り道を歩く。


好きなタイプかあ…

私は恭介君みたいな人が好きなんだよね。

冷たい所もあるけど、その裏には優しさがある。

そんな所が好きなんだ。



・・・って///

私何考えてるの!?


「おい」

「きゃっ」

後ろから突然話しかけられて驚く。

顔を見てもっと叫びたくなった。