あまりにもじっと見すぎて、目が合ってしまった。
「見るな。暑苦しい」
「暑苦しくないよ!」
だいたい暑苦しいって何。
見られると暑苦しいもんなのかな?
じゃ、花恋も暑苦しいって感じる?
「深く考えるな、特に意味は無い」
私の心を読んだかのように付け足した恭介君。
見透かされてるのかな…
昼休みに入って、委員会の関係で昼の時間がいつもと違った。
恭介君と委員会受けるけど、聞いてるの私だけ。
恭介君寝ちゃってるし。起きててよ~
「以上です。解散」
委員長の号令後、教室を出た。
恭介君も目をこすりながら歩いてる。
「やあ君たち」
後ろから声をかけられて一瞬戸惑う。
だって、恭介君とちょっと声が似てた。
でも、恭介君がそんなこと言うはずもない。
振り向けばそこには、堀先生。