それが愛海の家。
無口な俺を、良い子だと評価してくれた。
しげさん(愛海の父)もゆうこさん(愛海の母)も、よくしてくれた。
もともと金持ちってのもあったけど。
初めてあったときの愛海は、笑顔一つ無かった。
なにか悩んでいる感じも、見受けられた。
まぁ、俺は気にせず生活してた。
クラスが違ったが、お互い部活も入ってないし帰りは一緒に帰ってた。
雨に降った日、俺はいつもみたいに校門前で待ってた。
いつまで経っても来ないから、教室まで行く。
まぁそこで異様な光景とも言える、女子の集団がいた。
特定の一人を取り囲むようにして。
その一人が愛海だった。
愛海はいじめを受けてた。
その理由にだいたい検討はつく。
愛海は無駄にモテる。
クラスの男も、あからさまに愛海を意識してる。
まぁ、その結果女子の反感をかうことになる。