小学校3年生の時、俺は結構荒れてた。

授業妨害、殴り合いのケンカ。

そんなとき、施設に新しい奴が入ってきた。

それが、大翔。


あいつは俺より、一個歳が上。

俺とは何もかもが正反対だった。

無口な俺に対して、大翔はよく喋るフレンドリーな奴だった。

言ってみれば、俺が陰で、大翔は光。そんな感じだ。


でも、大翔は俺にまで気前よく話しかけてきた。

最初は図々しくて面倒くさいやつだと思った。

けど、趣味とか好きなことが似てて、話がよくあう。

自然と大翔は、一番仲の良い友達になった。


大翔という友達ができてからは、ケンカも授業妨害もしなくなった。


それが、中学に入ってすぐに事件が起きる。

施設のおばちゃんが病気で亡くなった。

特に、俺と大翔は一番世話になった人。

だから、亡くなったってきいて、呆然とした。


大翔はおばちゃんが亡くなってから自暴自棄になってた。