「例えば?何してる時が楽しい?」

「えっと…ご飯食べたり、話したり。」

「その時、大翔さんのこと考えてる?
大翔さんとキスしたり、手繋ぎたいって。
恋した時と同じように思ってる?」

「あ、愛海さん…?」


なにが言いたいの?

なにを言わせたいの?

まるで私が、大翔君を好きじゃないかのような言い方。


「まぁ初心忘れるべからずってのを、愛海は言いたいんだよ!きっと」

丁度よく花恋が仲介してくれた。


夜通し女子トークは続いて、いつの間にか寝てた。

寝た時間は正確に覚えてないけど、たぶん夜中の三時過ぎ。


「眠い…」

花恋が一番眠そうだった。

愛海さんや私もそれなりに眠そうだけど。


「お前ら大丈夫か?」

翔君は着替えながら、私たちを眺める。

「優衣も早く着替えないと、出遅れるぞー」

「うん…でも眠い…」

「車の中で寝たらいいから。早く着替えな?」