「愛海は?好きな人いる?」
唐突に花恋の口から発せられた言葉に驚いた。
そ、そんなの…当たり前なことすぎるよ、花恋。
なんでそんなこと…
「いるよー。でも…うまくいきそうにないなぁ、この恋」
「どうして?」
私は一目散に質問してた。
だって、さっきも2人でいたのに。
勝手に愛海さんのいう好きな人を予想してでた言葉だった。
「なんだろ。やっぱり、私は恋愛とかそんなんじゃないんだと思う。
ただ助けてあげたいって…そう思われてたんだと思うよ」
「でも、その人がいて良かったよ
愛海が一人になったりしないようにね。」
…
数分沈黙になって、最初に口を開いたのは意外で、愛海さんだった。
「優衣ちゃんは、大翔さんとどう?楽しい?」
「え?あぁ、うん!楽しいよ〜」