「愛海は?好きな人いる?」

唐突に花恋の口から発せられた言葉に驚いた。

そ、そんなの…当たり前なことすぎるよ、花恋。

なんでそんなこと…


「いるよー。でも…うまくいきそうにないなぁ、この恋」

「どうして?」


私は一目散に質問してた。

だって、さっきも2人でいたのに。

勝手に愛海さんのいう好きな人を予想してでた言葉だった。


「なんだろ。やっぱり、私は恋愛とかそんなんじゃないんだと思う。

ただ助けてあげたいって…そう思われてたんだと思うよ」


「でも、その人がいて良かったよ

愛海が一人になったりしないようにね。」



数分沈黙になって、最初に口を開いたのは意外で、愛海さんだった。

「優衣ちゃんは、大翔さんとどう?楽しい?」

「え?あぁ、うん!楽しいよ〜」