十二月二十四日、聖なるクリスマスイブ。
たくさんの人でごった返すファストフード店で、私と笹沼くんの前に座るのは、幸せオーラを出す光莉と柳瀬。
「いやはや、この度は大変お世話になりました」
「もう、柳瀬くんってばちゃんと言わないとダメでしょ?」
柳瀬に突っ込みを入れる光莉だけと、その顔は本気で怒っていない。
「萌、篤志。本当に色々とありがとうね」
「ふたりのおかげだよ、こうしてその……光莉と付き合えるようになったのは」
まだ慣れていないのか無理しているのか分からないけど、恥ずかしそうに「光莉」と呼ぶ柳瀬に、反応する光莉に見ていられなくなる。
どちらからともなく笹沼くんと顔を見合わせ、笑ってしまった。
終業式の日、私は完全に失恋した。
それなのに笹沼くんから告白されて、カレの手を取ってしまった。
正直これから先、柳瀬以外の人を好きになれるのか自信ない。
それくらい柳瀬のことが好きだったから。
たくさんの人でごった返すファストフード店で、私と笹沼くんの前に座るのは、幸せオーラを出す光莉と柳瀬。
「いやはや、この度は大変お世話になりました」
「もう、柳瀬くんってばちゃんと言わないとダメでしょ?」
柳瀬に突っ込みを入れる光莉だけと、その顔は本気で怒っていない。
「萌、篤志。本当に色々とありがとうね」
「ふたりのおかげだよ、こうしてその……光莉と付き合えるようになったのは」
まだ慣れていないのか無理しているのか分からないけど、恥ずかしそうに「光莉」と呼ぶ柳瀬に、反応する光莉に見ていられなくなる。
どちらからともなく笹沼くんと顔を見合わせ、笑ってしまった。
終業式の日、私は完全に失恋した。
それなのに笹沼くんから告白されて、カレの手を取ってしまった。
正直これから先、柳瀬以外の人を好きになれるのか自信ない。
それくらい柳瀬のことが好きだったから。