完全にァタシが
悪い。
ただの逆切れだ。




解っていながら
イライラは
おさまらなかった。






『おい!』




後ろから誰かが
走ってくる。






振り向くと
さっきの男性客がいた。






『まだなんかよう?!』






ァタシは
きつく言った。






『これ!』





ァタシがさっき
投げ付けた
万札を手にして
男が言った。






『いらんわ。あげる』




ァタシはまた歩き出す。





『俺だって要らんわ!
ってか何でこんなに
持ってるん?
こんなにあるなら
万引きなんて…』

『うるさいッ!!』



男の言葉を
さえぎって
ァタシが言い返した。





『あんたに関係ないやろッッ?!
他人の事に首つっこまんといて!!』





ァタシはずんずん
歩いていく。





『ちょぉ待ちや!!
そっちの道
暗いからこんな時間に
女の子一人
歩いてたら
危ないて!!』




…うっとうしい!!

男の言葉全てを無視して
ァタシは走った。