ユリが教えてくれた席に
ァタシは座った。



ユリはァタシの前の席らしい。




『水原さん、久しぶり!
ァタシのこと
覚えてる??』




ァタシは首をふった。



『そっかぁ〜…
まぁ当たり前やな(笑)
ァタシ「山仲ユリ」。
ユリって呼んでな』






ユリがァタシと
話してるのを見て
数人の女子が
集まって来た。





ユリはクラスの
ニンキモノなんだな。



ァタシは
そう感じた。




『何で学校こんかったん?
具合でも悪かったん?』




誰かに聞かれた。




『別に…
来たいとも思わんかったし
ただめんどくさくて
こんかっただけ。』



ァタシのそっけない
返事に
一瞬沈黙が
流れた。




だけどユリは
その沈黙を
破る。




『カッコイー!!
ァタシなんて
親がうるさいから
そんなこと
出来へんわ〜!!
【我が道を行く】って
感じでめっちゃいい!!』




みんなが笑い出した。




あぁ、なるほど。




この子がみんなに好かれてるのは
人の嫌な事を言わないから
なんだな。





ァタシは
頭の中で一人
つぶやいた。