「ちょっとコンビニ行ってくるわー」
「おぅ。」
「俺もいくわー」
そんな会話が飛び交うこの場所は、同じ思いを抱く各々の憩いの場と捉えるのが適切だろう。
各々が様々な事情を抱え、日の光を嫌う。その仲間として皆で集まることで安心感を得ている。そんな場所だった。

弘輝は、ここにいるのが自分の性に合っていると感じる。時々、前居た場所を思い出す。
引っ越した先でできた友達。それが親友となり、彼と共に過ごす時間は気が楽だった。
土地柄もあるのだろうが、時に気が進まないこともあったが向こうの仲間といるとそんなことも平気だった。