『あー、おっかしい!せっかく詩織を餌にして近づこうとしたのに、全然なびかないどころか他に女作るんだもん!なんのために一緒にいたんだっつーの!』
きゃははは!と笑い続ける美紗に、
「あいつに手を出したら許さねぇ。行くぞ、詩織。」
そういいすて、詩織の手を引いて店を出る。
『ちょっと、ひろくん、いたい…っ、!』
ちゅ、と。
「詩織。もう終わりにしよう。」
ふっと優しい顔になった弘輝は、そう詩織に告げる。