この頃、真尋は頻繁に龍哉か謙太郎とコンタクトを取るようになった。
コンビニに行ったり、龍哉や謙太郎の教室に出向いたり、生徒会室に通ったり。
生徒会は、龍哉の権限で学校でのトラブル報告のためにポストの設置や面会のために生徒会室を一定期間、特定の時間だけ解放するという取り組みを行っている。
それを利用して真尋は生徒会室を訪ねているのだった。

真尋の目的。アイリスの使命を全うするために、姿を隠して学校生活を送ることだった。
アイリスは表に出てはならない組織だ。
メンバー間の個人情報も極力公開しないのが鉄則だった。