真尋は、龍哉に呼び出され、これまでのことを報告していた。
表向きは学校内でのトラブルの相談という体だ。
「…ということです。このことは謙太郎先輩が証人です。」
『謙太郎から聞いた話と差違が無い。どうやら本当のことらしいな。
それを受けて今後の方針を決める。
今後は、不良グループ中心に行動しろ。
危険の無いようにな。』
「はい。気をつけて動きます。」
『謙太郎から報告を受けた時から既に奈那子には動いてもらっている。何か知りたいことがあれば奈那子に聞け。話は以上だ。今夜改めて会合を開く。詳しい話はそこで話す。』
「わかりました。」

そのようなやり取りを経て、真尋は生徒会室を後にした。