過去のことを反芻した真尋は、成りや生活が変わっても根っこのところは昔と代わっていないだろうと思った。
いきなり公園まで連れていかれ尋問を始めようとしたときには防衛のために焦って謙太郎を呼んでしまったが、今の真尋の生活を知られるわけにはいかなかった。
コンビニの件で弘輝と出会ってしまったのがやはりまずかったのだ。
だからこその弘輝の行動である。
今の生活を知られるのも時間の問題だ。
弘輝は昔のように真尋を受け入れてくれるのか、今のあまりに違う二人の生き方に不安を抱きつつも、弘輝に知ってもらった方がいいのかもしれない。と真尋は考えた。
いずれ知られることなのだから。