お姉さんみたい。と、いわれるたびに弘輝は反発した。ふだんはおれがまひろをひっぱってるんだぞ。まひろはいもうとだ!と自分の論を曲げようとはしなかった。
真尋もまた、母親の前ではお姉さんぽく振る舞いはしたが、ひろきいつも色んなことを体験させてくれるお兄ちゃんのようだった。
お互い一人っ子だったからかもしれない。