そんな弘輝との思い出を思い出した真尋は、弘輝の今回の行動は、真尋があのときの幼なじみであることを確認しようとしての行動なのだと考えた。
姿も性格も変えて学校生活している理由はまだ弘輝に明かせない。
真尋が背負っている使命を知ったら、きっと弘輝は例え真尋が幼なじみの真尋であることを確信していたとしても昔のようには接してくれることはないだろう。
けれども、弘輝もまた真尋との思い出を覚えててくれたのだ。
だからこそ、一瞬の内でも真尋だとわかったのだ。
真尋は、弘輝の行動的な性格が昔から変わっていないことに懐かしさを感じた。