放課後。真尋は支度をし、とある場所へ向かった。
途中で寄り道しなきゃ…などと考えていると、
「旭。旭真尋。」
と声をかけられた。
振り返ると、弘輝がそこに立っていた。
やはり、勘付かれたか。
「望月君。どうしたの?今日はこれから用事があるから、また今度話しましょう。」
そう伝え、その場を去ろうとしたが、
がしっ。
「きゃ、」
「待てよ。」
掴まれた腕が痛む。
「話がある。逃げるなよ。」
そう言って弘輝は歩を進める。