「お疲れ様です。お先に失礼します!」
謙太郎は、学校終わりにコンビニでバイトをしている。
生徒会の活動の掛け持ちなのでなかなかハードな毎日だ。
バイト終わりにはメールチェックを欠かさない。
必要な連絡事項があれば折り返しメールをし、帰宅後に夕飯、風呂、軽く課題まで済ませる。
その後、その他メール返信、電話連絡等完了させて眠りに着く頃には日付が変わるギリギリだ。
実家から遠い高校に通うため、アパートに独り暮らしする身である謙太郎は、バイトが大切な資金源だ。親の仕送りは最低限にとどめてもらっている。
そんななか、気になるメールが入っていた。
「後日、お話したいことがあります」
真面目な彼女らしく、一文のみが添えられていた。