不良か。迷惑を被らなければ良いけれど。
そんなことを考えつつ、店員さんにお礼を言って店を出る。
夜も老けてきた時間。足早に肌寒い空気を感じながら家への帰路に着く。
真尋の目の端に輝きがうつった気がした。
ライオンのたてがみのような、銀白の月の輝きを反射したような。

[…望月 弘輝です]

まさか…ね。