私の声を聞いて、一斉に三人振り向いたが誰とも目を合わせることはしなくて先を歩く。
それに続けてついてくる三人。

そして後ろで聞こえた言葉は―…

「私、もしかして心ちゃんに好かれて…ない、かな?」

栞さんのなぜか泣きそうな、そんな声で。

「いや、ちげぇよ。ただ遊園地が楽しみなだけだって。気にすんな」

栞さんを慰めるかのように優しい言葉をかける真。


遊園地が、楽しみ。か。

違う、のに。


真なら、真ならわかってくれると思っていた。


だけど―…


『彼女より、心が一番』


それはやっぱりあの時をあの場を繋ぐ、言葉でしかなくて。